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スイーツから廃墟まで。北の国からお送りする日常ゆるゆる探検。2009年から始めた前ブログの記事を再編、移植しています


No.9

苫小牧・有明の海

苫小牧・有明の海

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以下、2006年4月に撮影したものである。
この年、苫小牧沖で大型船が座礁し、その船がまだ沖に居るとのことで、野次馬根性を起こして見に行ったことがあった。
これらはその時の写真だったらしい。以前の当ブログにそう書いてあり、もう20年近くも経てばそんなエピソードは忘却の彼方である。
記録することでかろうじて思い出すことが出来ているのは、不幸中の幸いかもしれない。

その事故は、苫小牧港管理組合の2006年のニュース に記録がある。

○ 外航船人工リーフで座礁
 3月29日午前4時ころ、苫小牧沖で沖待ちをしていた貨物船が、強風を受け市内元町付近で人工リーフに乗り上げ座礁しました。
 ※人工リーフ=自然石などを使った人工的な暗礁・離岸提など。

おそらくこのことだろうと思われる。

先日も港でフェリーが座礁したり、過去にはイルカが打ち上げられたりなど、度々苫小牧の海ではなにかしら発生している。

元々、周辺の海は浜から遠くない場所で突然深くなるそうで、海水浴には向かないと言われている。
また、真偽の程は不明だが、港を造成してから波が荒くなったという話もあり、いずれにしても以前から遊泳は出来ない海だ。

海のある町で生まれ育った身分なのに、海に対する憧れが強い。
以前キャンプで行った、潮干狩りなど水遊びが出来る海や、夏の積丹のような美しい青い海が自分の中の手前勝手な理想なのだろうと思う。

撮影時からさらに以前に、なんの気まぐれか、母と一緒に同じこの浜に来たことがある。
当時は砂浜で、漂着ゴミや流木などが溢れていたが、波打ち際で足のみ浸したり、浜辺の大きな石が簡単に波に攫われていくのを見て自然の力に感心したりと、地元の浜でもそれなりに楽しんだこともあった。当時と同じ場所に久方ぶりに来た形になる。

砂浜はなだらかな消波ブロックで固められ、綺麗に舗装された遊歩道が整備されていた。流木らしきものは点在するが、ゴミは無くなっていた。すっかり変わった景色に驚かされた。
平成になってから、傾斜を緩やかにする護岸工事が入り、近辺の沖に人工リーフを設置したり(これが先の座礁の原因にもなっているようだが)と、荒天時の波や騒音を和らげたりという効果が期待されているらしい。

国土交通省北海道開発局 室蘭開発建設部 海岸保全施設の整備

砂浜が無くなったのは残念だが、波の穏やかな時は波打ち際まで下りられるようなので、より安全に海と地域の人との共存を目指しているといったところだろうか。

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202408281809472-admin.jpgちょうど中心に見えるのが座礁船。

202408281809475-admin.jpgこの橋は、Googleの航空写真を見るに今は無さそうだ。
写真だと看板の字が読めず、何のためのものかはよくわからなかった。

202408281809473-admin.jpg途中まで橋を下りてみたが、そのまま海に出る作りになっていた。

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近年、ふるさと海岸>>34やキラキラ公園も整備されたことで今までの苫小牧の海とは違う姿が見られそうだが、静かな場所の方が性に合っているためなかなか足を運べずにいる。


※写真のサイズが小さいものは、最初に使っていたamebloの仕様でアップ可能なサイズが限られていたためにリサイズしたものです。
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#海

道央,苫小牧