雄冬岬・白銀の滝 雄冬岬・白銀の滝国道開通記念日本海に迫る断崖絶壁の厳しい自然条件のもと陸の孤島といわれてきたこの地に、北海道開発局が二十余年の歳月をかけて難関に挑みここに開通した住民百年来の悲願達成の喜びと、明るい未来への希望をこめて、この碑を建立する 昭和56年11月10日続きを読む石狩市浜益区雄冬地区は、日本海に面した断崖が迫る地域に位置する。かつて北側は増毛、南側は浜益まで国道が開通していたが、その間の雄冬の集落へは陸路が閉ざされており、徒歩で山越えをするか、航路を使うしか往来の手段が無かったため「陸の孤島」と呼ばれていた。国道231号線は北側が1973年(昭和48)に増毛町歩古丹までが、南側が1974年(昭和49)に浜益村千代志別までが開通したが、その間に位置する雄冬までは工事が難航し、1981年(昭和56)にようやく全線開通した。集落間や札幌までの行き来が容易となり、地域住民の長年の悲願が達成された。しかしその喜びもつかの間、開通後40日目に雄冬岬トンネルで崩落事故が発生し、2年後に復旧したが冬期の通行止めを挟み、その翌春の開通となった。通年開通になるのは1992年(平成4)と、近年まで交通に不便を強いられた地域である。ちなみに、北海道で最後に電話のダイヤル化が完了した地でもあり、相当の難所の地だったことを物語る。そのような地に、国道開通記念の上記の碑が建てられている。国道231号は通称「オロロンライン」とも呼ばれ、日本海を望む海岸線が風光明媚な区間だが、老朽化などで数多いトンネルも付け替えが進み、開通当初浜益村(現在は区)内で14本あったものが現在では6本となっている。雄冬岬の碑近くのトンネルは、2006年の撮影時は雄冬岬トンネルだったが、現在は全長4000m超級の浜益トンネルの北側坑口となっている。トンネルが長くなればなるほど、風景を楽しめる区間が短くなってしまうのが残念だが、こればかりは仕方がない。岬の碑のすぐ後ろに、立派な滝があり、通行時に目に入ったので立ち寄った。それなりの落差はあり、優美な雰囲気がある。白銀(しらがね)の滝この滝は暑寒別、天売焼尻国定公園内の暑寒連邦の山肌を伝い流れるせせらぎが、岬の急斜面に壮大な水しぶきとともに、幾千もの銀の柱となって日本海へと、流れ落ちており、国道開通記念に、白銀の滝と命名した。遊歩道橋の上から目の前に迫る滝。流れは白銀橋の下をくぐり、海へと注ぐ。橋の先の歩道は旧道。断崖のすぐ下に伸びているが、現在はどうなっているか。気になりつつもこの時は深入りしなかったが、この先にはトンネル工事の作業用坑口と、無名滝があるらしい。畳む#滝 #碑 いいね ありがとうございます! 2024.10.11(Fri) 03:11:48 道央,石狩
雄冬岬・白銀の滝
雄冬岬・白銀の滝石狩市浜益区雄冬地区は、日本海に面した断崖が迫る地域に位置する。
かつて北側は増毛、南側は浜益まで国道が開通していたが、その間の雄冬の集落へは陸路が閉ざされており、徒歩で山越えをするか、航路を使うしか往来の手段が無かったため「陸の孤島」と呼ばれていた。
国道231号線は北側が1973年(昭和48)に増毛町歩古丹までが、南側が1974年(昭和49)に浜益村千代志別までが開通したが、その間に位置する雄冬までは工事が難航し、1981年(昭和56)にようやく全線開通した。集落間や札幌までの行き来が容易となり、地域住民の長年の悲願が達成された。
しかしその喜びもつかの間、開通後40日目に雄冬岬トンネルで崩落事故が発生し、2年後に復旧したが冬期の通行止めを挟み、その翌春の開通となった。通年開通になるのは1992年(平成4)と、近年まで交通に不便を強いられた地域である。
ちなみに、北海道で最後に電話のダイヤル化が完了した地でもあり、相当の難所の地だったことを物語る。
そのような地に、国道開通記念の上記の碑が建てられている。
国道231号は通称「オロロンライン」とも呼ばれ、日本海を望む海岸線が風光明媚な区間だが、老朽化などで数多いトンネルも付け替えが進み、開通当初浜益村(現在は区)内で14本あったものが現在では6本となっている。雄冬岬の碑近くのトンネルは、2006年の撮影時は雄冬岬トンネルだったが、現在は全長4000m超級の浜益トンネルの北側坑口となっている。トンネルが長くなればなるほど、風景を楽しめる区間が短くなってしまうのが残念だが、こればかりは仕方がない。
岬の碑のすぐ後ろに、立派な滝があり、通行時に目に入ったので立ち寄った。
それなりの落差はあり、優美な雰囲気がある。
遊歩道橋の上から目の前に迫る滝。
流れは白銀橋の下をくぐり、海へと注ぐ。
橋の先の歩道は旧道。断崖のすぐ下に伸びているが、現在はどうなっているか。気になりつつもこの時は深入りしなかったが、この先にはトンネル工事の作業用坑口と、無名滝があるらしい。
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