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スイーツから廃墟まで。北の国からお送りする日常ゆるゆる探検。2009年から始めた前ブログの記事を再編、移植しています


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山荘前の廃リフト

山荘前の廃リフト

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積丹半島の婦美という地区に、「山荘前」というバス停があり、そのすぐ傍に謎のケーブルリフトがある。
周囲は草木に覆われて錆つき、一目で今は使用されていない廃リフトだと判るが、バス停からは奥に延びる廃道然とした道があり、おそらくこの奥が例の山荘へと続くのだろうなと思った。

のちに調べてみると、以前「チニカ山荘」と呼ばれた宿泊施設があり、2004年の台風で休業後そのまま廃墟化しているということだった。
山荘へはバス停からの山道を大回りで1.5km程進まなければならず、リフトはその山荘へのショートカットとして使われていた、と思われたが、調べてみるとどうも更に以前のスキー場のものという話もあり、昔の空中写真も見てみると他にアプローチできる道もあったようで、山荘用に使われていたものでもないような感じもしているが真相は如何に。


▼2008年4月

20260107223121-admin.jpg初訪は2008年、積丹半島を適当にクルマを走らせていたら視界に飛び込んできたこの人工物。
ロープウェー?ケーブルカー?この箱が動くのではなく、機械室か制御室的なものだろうか。「日本ケーブル株式会社」の銘板が見える。

クルマから降りて撮影していたら、天気雨が降ってきた。

202601072231211-admin.jpg「よいこもわるいこも関係者ものぼるな」と書いていたように思う。ほんわかした注意書きだが関係者も?いや丸腰で登るのは確かに誰でも危ないが。書いたのは山荘の主だろうか。すぐ傍には「見学はご自由にどうぞ」とも書かれていたように記憶している。

202601072231212-admin.jpg確かに改めて見てみるとスキーリフトっぽくもある。かなり古いものだろう。


▼2014年8月

202601072231401-admin.jpgそれから6年経って、近くを通ったので思い出し再訪した。

前回の初訪のあとに調べて山荘の存在を知り、いつか廃山荘にもリベンジしてみたいとは思っていたが、この頃になると廃墟に対する情熱は薄れ、さほど興味は惹かれなくなった。既に探索している先達もおられ、少し検索すればすぐにどんな状況かがわかったため、リスクを冒してまでもという気持ちになっていた。山荘の利用者だったという方もちらほら見受けられ、人によっては思い出の場所でもあったのだ。

この日は夏の晴天で、雲ひとつない青空に錆色のリフトが映えていた。

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このリフトがどのような使われ方をされていたのかが気になり、色々調べ直したが、当時の写真は見つからなかった。

代わりに、1968年に発行された雑誌の対談記事に、山荘の開業がこの年の昭和43年(1968)、道開発センターという会社が建設し、当時の積丹の観光目玉として期待された施設だったという記述を見つけた。そして、積丹岳にスキー場を作れば山荘により利用客の便も良くなるだろう、また、ロープウェー(おそらくスキーリフト用)も誘致したいなどの当時の社長の意気込みも語られており、もしかしたらこのリフトはその構想の先鞭だったのかもしれない。先に記した古いスキー場については触れられておらず、存在したかはわからない。

謎だったものが解明したと思われたが、また謎に戻ってしまったような感じがする。

参考:国立国会図書館デジタルコレクションより『北海評論』23(7)

その後積丹岳にスキー場が出来たという情報はなく、理想通りの開発は出来なかったと思われる。
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#廃

道央,積丹