カテゴリ「道東」に属する投稿[10件](2ページ目)
知床五湖(一湖・二湖)と連山
知床五湖(一湖・二湖)と連山
>>61知床観光船に引き続き、2006年の記録になる。
既に16時を回っていたが、まだ陽も長かったのと翌日昼過ぎには帰路に就かなければならなかったため、なるべく色々回ろうとまずは知床五湖へ行くことにした。
昔の家族旅行の時に撮った写真で、一湖から四湖まで回ったものが残っており、記憶にもあったため、懐かしさを覚えてまた行きたいと思っていた。昭和60年前後(1985年頃)の話だが、当時は五湖まで湖畔の道を歩いて回れたものだ。五湖の写真は見当たらないのだが、四湖まで行っているなら五湖全部回ったものと思われる。
当然その頃からクマの出没はあっただろうが、世界遺産に登録された現在のように人工的な整備などされておらず、観光は自己責任だったのだろう。それでも以前より人が多く訪れる地区だったためか、目立った事故も聞いたことがなかった。よほどのことがない限り一々報道もされなかったのかもしれないが。多くの観光客を安全に受け入れるためにヒトの手を加えなくてはならなくなった今、真の環境保全とは何なのかを考えてしまう。何処の自治体も経済的に苦しく貴重な収入源だからというのは理解するのだが。
2006年当時はクマの出没により、散策出来るのは一湖と二湖まで、三湖以降は立入禁止だった。一湖を遠望出来る高架木道はこの頃には新設されていた。
現在は、五湖全てを見学出来る遊歩道が整備されており、ヒグマの活動期とされる5〜7月は少人数のみガイド引率での散策が可能、それ以外の期間はレクチャーを受けた上で各自散策が出来るようになっている。高架木道はいつでも自由に散策出来る。詳しくは知床五湖の公式サイト を参照されたい。
2007年には観光客が一湖付近で行方不明になる事故も発生しており、未だ発見に至っていない。その後も野生動物への餌やりや、むやみな接近など、観光客の問題行動が止まない現状が続いている。野生動物は愛玩動物ではないことと、自然遺産というものをよく熟考しつつ、見学したいものだ。
湖畔の遊歩道を散策しつつ巡る。上の写真と同じく、一湖。逆光と水面が鏡面のように美しい。

向こう岸に人の姿がちらほら。元から有名どころではあったが、記憶の中の遊歩道とは雰囲気が変わり人の姿が途切れないほど賑わっていた。
藻が多い湖なのかもしれない。
場所と光の加減によっては、生々しかったり神々しかったりと見え方が変わる。
雲に隠れる羅臼岳。湖面に映る姿も佳い。
大自然にアクセントを加えるエゾシカの姿。人里で見かけると色々心配だが自然の景色に見つけると画になる。
遊歩道。一湖から二湖への道、だったと思う。
ところどころ穴の空いた、化石のような石。何故このようになるのか、不思議だ。
こちらは二湖。木陰から覗く神秘の湖の趣。
硫黄山の方角。先程の羅臼岳から硫黄山まで連なる知床連山。
人が多く、あまり長く立ち止まれないためベストショットを狙うのは難しかった。

巡った順番で載せているため間違いないとは思うが、既に昔の記憶なので一湖か二湖かが曖昧である。
湖畔の遊歩道も現在とはルートは若干変わっていると思われる。
レストハウス(当時)から伸びる木道を見つけたのでそちらも歩いてみた。
これが現在の高架木道である。こんな立派なものが出来ていたとは、当時かなり驚いた。高架なので、この道から野生動物の姿を見つけても安全に観察することが出来るとのこと。下部に電気柵を張り巡らしているため、ここから眺める分にはヒグマの出没も問題ないという。
途中、ぽっかりと空いた穴のような小さな沼が。高架でなければ見られない景色だろう。
変わらず雲に覆われていたのは残念だが、雄大さは味わえた。

締めくくりに西日と空の青も映える、素晴らしい景色に出会うことが出来た。畳む
#湖沼 #遊歩道
知床観光船に乗る(カムイワッカの滝コース)
知床観光船に乗る(カムイワッカの滝コース)
>>60に続き、2006年の記録である。
※一部の写真に人物消去AI加工を施しています。
国道をウトロ市街方面へ進み、先を行く観光バスに着いてなんとなく走っているとオロンコ岩のトンネルをくぐり、その先が有料駐車場だったらしく警備の人に観光船に乗るかどうかを聞かれ、とっさに「乗ります」と答えてしまいあれよあれよと乗ることになった記憶がある。
当時は見どころを成り行きに任せる感じで行き当たりばったりだった。ウトロの街を見て歩くにもクルマは何処かに駐車しなければならず、かといって無料で停められる場所もあるのかわからなかったため、この機会にまあまあ興味があった船に乗ってみようと思った。今では道の駅も出来たので駐車に悩むことも無さそうだが。出航時間も調べていなかったので相当待つだろうと覚悟したが、先程の警備員の方が「あと10分で出港するのでそれまでに券買えば間に合うよ」と教えてくれ急いで売り場へ向かい、係留されていた船に滑り込んだ。それが上の「知床観光船おーろら」である(上写真は帰港時のもの)。
知床半島の海岸線に沿って進む大型の観光船になる。海岸の奇岩や滝などを遠巻きに遊覧出来るが、カムイワッカの滝まで進んで折り返すスタンダードな1時間半コースにした。他には先端の知床岬まで行って折り返す3時間超のコースもあるが、予算と時間も限られているためそちらは断念した。
なおクルーザーなど小型の船だと陸地近くを航行することが出来、運が良ければヒグマなどの野生動物の姿が見られることもあるらしい(小型の船は当時他社で数社航行しており、近年沈没事故に遭ったのはその内の1社である。おーろらとは別の会社である)。
出港。記憶の限りでは船に乗るのはこれが初めてだった。船室もあるが景色を見たいのと船酔いを恐れてデッキに陣取ることにした。

灯台の彼方に見える、先端がコブ状の陸地がプユニ岬。
オロンコ岩。トンネル(灯台の背後すぐ横)を抜けた先が有料駐車場となっている。
灯台は北(赤)と東(白)で2つある。
港を出て灯台を過ぎたところで角度を変え、スピードを上げる。カモメもついてくる。
プユニ岬。アイヌ語で「穴のあるところ」だそうだ。陸からだとコブ状の形とこの穴は見えないので、船ならではの景色になる。
フレペの滝。>>65別名乙女の涙。川から落ちるのではなく、地下水が地表から滲み出て落ちる滝。右側は展望台となっており、陸からだとアングルはダイナミックだが滝はチラッと見える程度。
湯の華の滝。別名男の涙。
右側下部に白い湯の華に見える岩肌と(湯の華成分は含まれていないらしい)、うっすら一筋の滝が流れ落ちる。
象の鼻とかいうらしい。断崖の下部がもう鼻というか象の足である。
これらの穴はクンネポールといい、黒い穴という意味。長年の潮の侵食によって作られ洞穴状となる。


曇って暗くなってきた。7月だったが太陽が隠れた海上はやはり肌寒い。出港までは暑かったのだが。

ここで大きく陸地から遠ざかる。
同じおーろら号とすれ違う。知床岬コースの復路なのだろう。
しばし奇岩と断崖の陸地を眺め、この地点まで辿り着く。奥に続く陸地が秘境の様相である。
カムイワッカの滝。直訳すると「神の水」なのだがここで流れる滝の水は硫黄成分の強酸性。飲むことの出来ない「魔の水」の意味合いが強い。この滝の上流には、カムイワッカ湯の滝があり、温泉の滝壺があることで有名だ。
硫黄成分のせいなのか、海水の色が鮮やかだ。
すぐそばには地層の見える岩肌。
カムイワッカから折り返し、復路に就く。
岩尾別のカラフトマス孵化場。川の水を利用している。
これがプユニ岬を横から見た形。侵食でこういう形になるのだろう。帰り際に撮れた。約1時間半で帰港。途中曇って肌寒くなったので、夏でも羽織ものがあるとよい。
多少の揺れはあったが終始デッキ上に居て景色を楽しんだため、船酔いはせずに済んだ。
知床岬コースも機会があれば利用したいものだ。
岬へは陸路からのアクセスが困難なため、海上からでも岬の灯台を一度見てみたい。
コロナ禍を経て、近年痛ましい沈没事故があった影響で小型船の運航会社は廃業が続いているようなのは残念だ。
犠牲者を悼みつつも、今後も何卒安全運航で観光客の目を楽しませてほしい。
駐車場近くのオロンコ岩。上の方はカモメの営巣地となっていた。
ここ、登ることが出来るらしい。この時は知らなかったが階段もついていて展望台のようになっているとのことで、これもまた機会があったら登ってみたい。
畳む
#海 #滝 #岬
オシンコシンの滝
オシンコシンの滝
>>59に続き、2006年の訪問記録である。
斜里町方面から知床ウトロ方面へ向かうと、最初の観光スポットがこちらになるかと思う。
知床方面には、子供の頃に家族旅行(ほぼ車中泊の旅だったが)で来たことがあり、ここのオシンコシンの滝にも立ち寄った。
知床へは大人になったらまた行きたいと思いつつかなりの年月が経ってしまったが、いつしか世界自然遺産に登録されこの頃には仕事も休暇を自由に取れるようになったため思い切って足を延ばしてみた。できる限り記憶している場所を回ってみることにした。
今では看板なども新調されていたり、また土産屋も新設されているようだが、当時は駐車場にトイレが設置されているのみだった。
撮影時は人の出が多く、何処を撮っても映り込んでしまっており今日的にはそのまま載せるのはよろしくなかろうと、上の写真は人物部分のみLightroomのAI消去機能を使い、無人の風景としているが、人の存在を消すという妙な罪悪感もあったりする。個人的には賑わっている様子のスナップ写真は嫌いではないのだが、肖像権やプライバシー、ディープフェイクの問題もあるので仕方がない。居た人を居なかったことにするという意味では消去もディープフェイクになるのではという懸念もあるのだが…この件は写りや状況に応じて最低限使用するかどうかを決めていこうと思う。この手の技術は便利だが便利過ぎて災いを成す恐ろしさも秘めている。
看板の「オシンコシンの滝」のコの下横棒が消えてるし…よく出来てはいるけどまだ完璧ではないのだな。
とても大きな滝だ。遊歩道が整備されているので、普段着でふらっと立ち寄って見ることが可能。至近距離で見れるので夏は涼むことが出来る。
「オシンコシン」とは、アイヌ語で「オ・シュンク・ウㇱ(川尻・エゾマツ・群生している)」。日本100名瀑の一つとされている。滝の川の名はチャラッセナイ川(崖をチャラチャラと滑る川)。


大きく分けて流れが2つになっていることから、「双美の滝」とも呼ばれる。
滝の流れはそのまま国道の下を通り、海へと注ぐ。

雄冬の白銀の滝>>36も海へ注ぐ滝だったが、その白銀の滝へ行った2日後にこの旅を決行していたらしい。
無知だが体力はあったのだな…今はもう同じようなことは出来ない。
この滝の上を通る旧道に展望台があるらしく、そちらにも行ってみたいのだが、旧道入口は封鎖されていることが多く未だ行けていない。
崩落の危険により断続的に工事をしているようだ。
畳む
#滝
小清水原生花園
小清水原生花園
2006年7月、知床方面へのドライブの途中に立ち寄った。
この時、自らの運転で道東方面に行くのは初めてだった。
既に記憶が曖昧なのだが、前日の晩22時頃に出発して温根湯の道の駅で就寝したのが午前3時、午前8時に再出発し途中で仮眠しようとこちらに寄ったようだ。
今ならばまとまった仮眠を取ることを考えてもう少し早めに家を出るなどの行動をするのだが…まあこういうトライアル・アンド・エラーを重ねて慣れていくものなのだなぁと過去を振り返りつつ実感している。
仮眠のために寄ったつもりが、夏の暑い午前中でエアコン必須だったが、アイドリングしっぱなしにするのも気が引け結局眠るのは程々にせっかくなので散策をしてみることにした。園内は現在とさほど変わりは無さそうだが、一応、2006年時の記録ということで。
線路を渡って入園したところで、ちょうど駅に一両列車が入ってきた。JR釧網本線の原生花園駅が目の前にある。
この駅はGW頃から10月頃までの季節営業なのだそうだ。小さく可愛らしい建物で、大草原の小さな「駅」の趣がある。偶然入ってきた列車と合わせておとぎの国の風景のよう。これを見れただけでももう感無量だ。

向こうはオホーツク海。
向こうは濤沸湖。湖畔には野生の馬もいるらしい。人の手が入った花壇とは違い、天然の植生地なので派手な華やかさはないが、よく見るとぽつぽつと咲いているのが見られる。
浜の方へ降りてみる。
白い花はマルバトウキ(丸葉当帰)。セリ科になる。最近話題になっている外来種バイカルハナウド(ジャイアント・ホグウィード)も同じくセリ科の植物。
オオハナウドやエゾニュウもセリ科で、花の付き方がどれも似ているため見分けが付きづらいが、それら在来種の背丈はそれほど高くはない。
セリ科の植物自体はどこでも見かけるものなので、過度に神経質にならず且つむやみに野草に触らないことも必要かと思う。
エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)。夏場でも足元を見て歩くと意外と鮮やかなのが咲いている。
これは、開花前のエゾノシシウドか…?(セリ科の同定に自信はない)浜辺で楽しむ人々の姿は叙情的でもある。



やはりハマナスの季節だ。
ヒロハクサフジ(広葉草藤)。
浜へ。素足で歩いてみたら、めちゃくちゃ熱くて慌ててミュールを履き直した。それにしても色々と旅行ドライブ素人だったな…今なら無難にスニーカー履く。怪我の危険性もあるので…
気温が涼しければ浜辺で素足は気持ちいいけどね…

この辺りの砂浜は鳴り砂らしい。歩いてみたもののあまり実感がなかったが。


駅の並びにあるインフォメーションセンターでお土産や軽食が販売されていたので、はまなすソフトなるものをいただいた。
割とよくあるご当地ソフト。薄ピンクっぽい色+ほんのりバラ系フレーバーのほぼバニラソフト。普通に食べられるものだったが今もあるのだろうか。
原生花園の見時は6〜7月だそうだ。
5月には植生を回復させるための「火入れ 」が行われているとのこと。
無料で立ち寄れるので、息抜きにも訪れてみてほしい。
畳む
#公園 #花 #海 #鉄道
ウトロ夕陽台の湯と夕暮れ
ウトロ夕陽台の湯と夕暮れ>>62知床五湖のあと、ちょうど夕暮れを見るのによい時間なのではないかと、あらかじめチェックしていたウトロの夕陽台展望台に向かおうとしたのだが、どうもキャンプ場の奥に位置するらしく、駐車場も無料なのか有料なのかがわからず、もしやキャンプ客しか行けない場所なのかと思い込み、諦めてしまった。今では図々しく停めて歩いていくところだが(実際キャンプ場入口には停めることが出来る)、当時は小心者ゆえ勝手のわからない場所に飛び込んでいくことが出来なかったのである。今では考えられないが…そんな2006年時の記録である。
2022年から、国立公園や国定公園内でのヒグマへの接近や餌やりは、違法行為となっている。
他の野生動物に対しても、同様の行為は規制対象となるので、注意されたい。
上の写真はズームで撮ったものだが、それでも距離的には近い方かもしれない。
以前のこととはいえ、車内からの撮影も渋滞や事故を引き起こす原因になるので、走行に注意しつつ程々にしたいと思う。
上記のとおり、展望台を断念し、近くにあった夕陽台の湯で入浴することに決めた。
露天も数名入れば満員という大きさだったが、夕陽、とまではいかずとも暮れかけの空を堪能出来た。木々が遮るので見晴らしが良いわけではないが、ウトロ港の海を望むことが出来る。
泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(等張性弱アルカリ性高温泉)。
上がって浴室を出たところで、ポツポツとキャンプ客と思われる人が入ってきた。
やはりキャンプ客が多く利用する浴場らしい。
周辺で食事を取ろうとしたのだが、観光客御用達のお店はほとんどが19時には店じまいをしてしまい、出遅れてしまった。
当時はウトロ市街にはコンビニはなく、ここで途方に暮れることになる。
そして車中泊でと決めていたので、その駐車場所も決めなければならなかった。
今ではコンビニも道の駅もあり、とても便利になって有り難い一方、やはり自然遺産とは…というジレンマが湧く。
実に勝手なものだ。
そのまま成り行きで、知床峠を走り、翌日行くつもりだった羅臼側へ。そこでようやくコンビニを見つけ、車内で急ぎ食事を取るものの、当時は体調にすぐれないことが多く胃痛を覚えてしまった。そして駐車場所もかなり悩んだ記憶がある。羅臼の道の駅は駐車場もさほど広くないため満車状態、知床峠の駐車場も妙に落ち着かず、今思えばもっとも落ち着かないのではないかと思われる、峠羅臼側入口の湯の沢というパーキングに停めることにした。灯りもほぼ無いに等しく、設置されているトイレも衛生的にどうなのか。クマも出そうな雰囲気だった。
そして極めつけは道路を挟んだ向かいに、あの「知床観光ホテル」があった。昭和に建てられた老舗ホテルで、廃校のような外観だったため界隈では有名な場所だったが、2006年当時はまだ営業していたらしい。設備は老朽化していたが、安価で温泉は好評だったという。後年は観光玄人やライダー向けだったようだが、2010年に廃業し、今では更地になってしまった。翌朝明るくなってから気づいたくらい、ホテルの灯りも点いていたのかわからずまるで存在を感じられなかった。
そんなホテルのすぐ側で車中泊していたとは、今となっては少し勿体ない感じもするが、当時はまだ明確な廃墟趣味は無く、如何にもという場所に単独で泊まるのは無料か有料かわからない場所に入り込むよりももっと怖かった、のだろう。どう見ても不気味な外観ではあった。
そもそも当時は車中泊ビギナーで、就寝する時につけるべきカーテンやシェードなどの目隠しがなく、それが何処へ行っても落ち着かない原因だったのではと思う。何度でも言うが今では考えられない。
誰もがビギナーの時期はあったさと、恥ずかしながらも懐かしく思う。
畳む
#温泉 #海