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スイーツから廃墟まで。北の国からお送りする日常ゆるゆる探検。2009年から始めた前ブログの記事を再編、移植しています


No.57

旧赤間炭鉱ズリ山階段

旧赤間炭鉱ズリ山階段

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「ズリ山」とは、掘り出した石炭を選別するときに出た屑石を堆積した山のことである。炭鉱施設や遺構近くに円錐状のこんもりとした山があれば、それはズリ山だった可能性が高い。ちなみに、九州地方の炭鉱では「ボタ山」と呼ばれている。

赤平の旧赤間炭鉱のズリ山は炭鉱遺産として保全されており、「日本一のズリ山階段」として777段の段数を誇る。階段は上りやすく整備され、頂上までほぼ一直線のルートだが、実際上ってみると中々きつい。筆者の場合は上りは休憩を入れて約30分ほどだったが、下りは下りでとにかく膝に来るので、時間に余裕を持って挑むのが良いだろう。

季節によって眺めは変わると思うが、苦労しただけの達成感はあるかと思う。
近年はヒグマの目撃情報のため立ち入り制限の時期もあったようだ。念の為クマ避け鈴等対策もした方が良いかもしれない。

20250320024531-admin.jpg2009年に登ろうと訪れたものの、美唄や歌志内など色々回ってここまで来た時には18時近くになってしまったため断念。2012年10月にようやく登ることが出来た。その記録になる。

バックに見えるのが赤間の選炭工場跡。昼を越して夕方近かったためか逆光になってしまった。

202503200245311-admin.jpg階段までの道。薄暗いとちょっと不気味。現在だともう少し雰囲気が変わっているかもしれないが。

202503200245312-admin.jpg登り口。ここからスタート。

202503200245313-admin.jpg段差が揃っていて上りやすいが、勾配はそこそこ急なので100段を越えるともう息が切れてくる。

段毎の柱には、全国から公募したプレートの名付け親の名前が記されている。

202503200245314-admin.jpg振り返って見たところ。
秋口だったがまだ緑が茂って暖かかった。暑くも寒くもなく丁度良い時季だったかもしれない。

202503200245315-admin.jpg途中、いくつか休憩スペースがある。200段程上って休憩。
ベンチがあるのは有り難い。

202503200245316-admin.jpg眺望と言うにはまだもう一息。夏場だと草木が生い茂って見えづらいかもしれない。
屑石の人工山でも、年月が経つと自然の山に変わっていくようだ。

202503200245317-admin.jpgポコポコと。ホコリタケか、シバフタケか…あらゆる所で見かけるキノコだ。

202503200245318-admin.jpg大分眺望らしくなってきた。

202503200245319-admin.jpg頂上が見えているような気がするがまだあと200段近くある。

横に見えるパイプのようなものは、「あかびら火まつり」で灯される火文字である。炭鉱斜陽期に街の灯を消すまいと、京都の大文字焼きにヒントを得たものだそうだ。

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2025032002453111-admin.jpgもう少し、もう少し…

2025032002453112-admin.jpgラストスパート、あと70段。

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2025032002453117-admin.jpg頂上に到着!
公園らしい広場になっている。ここからパノラマビューを堪能する。

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2025032002453114-admin.jpgかつての炭住らしき赤と青の屋根の住宅が見える。空知川のほとりのヤマの街というのがよくわかる。
右側奥、彼方に見える白い線状のものは芦別大観音。

2025032002453115-admin.jpgイルムケップ山方面を望む。駅前の直線道路は赤平中心部の特徴だと思う。

2025032002453118-admin.jpg市役所方面。すぐ裏手に空知川が見える。

2025032002453119-admin.jpg色づき始めた秋のヤマの街の眺望を堪能できた。
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#炭鉱 #公園 #山

道央,赤平