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江戸期の北方探検家で歴史創作。絵・漫画・設定・調べ物などゆるゆるっとな。


No.36

◆最上徳内とイジュヨ

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イジュヨの名はイジュヨゾフといい、遭難してウルップ島に来たものの、彼いわく仲間割れをして他のサスノスコイ、ニケタと3人でエトロフ島へ逃れてきた、ということのようですが、1775年にロシア商事の植民団がウルップ島ワニナウに上陸し居住を始め、1779年に千島地震で大津波が発生、彼らが乗ってきた船ナタリア号が内陸まで押し上げられ、しばらく奥地に廃船として残されていたらしく、イジュヨもこの船に乗ってやってきたようで、植民団の一員だったと思われるため※書きに記しています。この植民団は1782年に撤退し、1784年にはイジュヨはカローミンらと共にウルップ島に再上陸、ここで仲間割れしてイジュヨら3人がエトロフ島へやってきたのが1785年。同じ年にカローミンはワニナウ植民団跡地に碑を建てています。
徳内はのちにその廃船やカローミンの碑、植民団の居住跡も確認しているらしく、このあたりも探検要素の濃いエピソードでワクワクします。
当時においてはそんな能天気な話でもないといわれればまあそうなのですが。


最近やっと『蝦夷草紙』(時事通信社S40年出版)を入手したので、いずれじっくり読んでみたいと思います。
こちらはNDLでも閲覧出来るし、なんなら地元の図書館にも蔵書はあるのですが…やっぱり本の形で手元に置いて好きな時に手に取りたいんですよね。

※2025.4.15 画像差し替えしました(違和感あったためコマ内の人物の肌を塗りました)。

#最上徳内

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