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江戸期の北方探検家で歴史創作。絵・漫画・設定・調べ物などゆるゆるっとな。


2024年の投稿20件]

2024年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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日常の忙しさにかまけていたら、もうクリスマス当日になっていましたね…!
それまでには上げようと思っていた、トナカイとまみりんです。
2019年のクリスマス絵として旧Twitterにも上げた過去絵ですが、北方の歴史にハマってからやたら描くことが増えたトナカイさん。
>>5でも描いていますわね…

トナカイという獣の存在を日本に初めて伝えたのが、間宮ということらしい。
(「トナカイ」はアイヌ語、発音的には「トゥナッカイ」だとか)
それ以前にも目にしている日本人はいたのかもしれないけど(松前藩や幕吏など相当数の人がカラフトを巡検しているので)、書物で著して知らせたのは彼が初めてということですね。

尚、彼は冬にトナカイの生息地(ウィルタ民族の居住地)には行っていません。絵は妄想です(笑)

#間宮林蔵

イラスト

人物年表を自分なりに作りたいとずっと考えていて、やっと着手しているのですが、これはあくまで自分用として、公開するつもりはないのであしからず。

自分がピックアップしたい人物の中から、年長者順に作っています。
参考本にもよるのでしょうが、イノー先生は割とサクッと出来て、今徳内さんに着手しているのですが、めちゃくちゃ分量というか質量が多い!
これはかいつまんでしか知らない事が多くて、日本や世界の情勢も含めて全体の流れを把握したくてたくさん書き込むことになっているからなのですが、そうなると要約するよりも本の(年表部分の)記述をそのまま丸写しした方がむしろ早いというか、理解しやすいなと考えた結果、結構とんでもないことになりそうで…いや、イノー先生にも膨大な測量日記があるので、その記述ごとに記入してしまうとまーもっと泥沼なのでしょうな。

それにしても徳内さんの活動は振り返ってみるとあらためて凄い。『風雲児たち』も読んで、北方の探索者にこんなすごい人がいたのかと関心させられたけど、実績を文章で追うと更に感じられて今圧倒されています。幾度も蝦夷地に渡海して、更にクナシリ、エトロフ、ウルップまで足を延ばしてロシア人と交流、現地民やアイヌ、また上司からの信頼も厚く(近藤重蔵とのやり取りもとても興味深い)、書物も幾つも著していて、出世も順調、おまけに投獄されていた時に奥さんが心配してはるばる野辺地(青森)から江戸まで幼子を背負って追いかけていく…って……なんですかこの全米(全日)が泣くエピソードは!
しかし為政者の方向性によって振り回されたり、昨日是としていた行動が今日には否となって罪に問われてしまうというのは、当時の不安定な情勢もあいまって、いや大変な時代だなぁと。

参考にしているのは吉川弘文館の人物叢書なのですが、これ、年表の記述も時々著者の主観的表現になっていて面白いです。「またも」とか「勇姿」とか。縁者の方が書かれているというのもあってか、本当に敬愛する人物伝を書いているという熱意が伝わってくる。



以前も炭鉱跡の本作り(『北の炭山の骸』 )のために年表を作っていたのですが、もう二度と作るか!というくらいだったにもかかわらず、結局また同様のことをしてますね…今回は自宅に蔵書しているもので作るので、まだ楽な方かもしれませんが。

ちなみに炭鉱関係年表はこんな感じで作ってました(一部)。

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#最上徳内

雑談

>>17 イノー先生の刀描くの難しかったなー、反りの表現が出来なかったなーと思うも、蝦夷地測量当時って士分に取り立てられる前なので大小は差していないはずだし、あの手の御用旗もまだ掲げていなかったのではないかと思うので、これはあくまでイメージ画として見ていただきたく。

伊能忠敬の差していた刀は竹光というのは有名ですよね。金属が帯びる磁気によって羅針が狂う危険性を考慮してのことらしいですが、実際狂うかどうかはともかく、かなり細心の注意を払っていたことが伺えます。このこだわりの賜物があの大日本沿海輿地全図だったのだなと思うと、職人気質でもあったのかもなと。

間宮林蔵の方は肖像画にはっきりと大小差している姿が描かれているけど、やはり師匠にならって竹光だったのかどうか。北方謙三『林蔵の貌』では上記の伊能のエピソードを元にしてか、竹光だという設定になっている(そして肖像画のあの測量用の鎖を武器にして戦うという凄い場面が描かれる)。

間宮自身は農民の出だし大小持つのはある意味憧れだったのではないかと。フヴォストフ事件では率先して交戦を主張したり、晩年の甲冑コレクター振りを見ると、自分の役割に真面目だしそこそこ勇ましいことが好きそうだし、竹光だといざというとき戦えないだろう!と叱られそう(笑)

蝦夷地測量時にはシベチャリ川(今の静内川)をさかのぼって探索中に、舟が転覆して荷物と刀を流されてしまい、荷物は取り戻したものの刀は行方不明になってしまったという逸話も残されているようで。同行のアイヌ達にも探させたものの、結局取り返せず相当落ち込んでいたという話が残っている(松浦武四郎の記録より)。
大事なものを無くして落ち込むまみりん、その哀愁の姿が見えるようだ…竹光だったらそんなに落ち込む必要はないと思うので、刀は真剣だったに一票。

静内川に散った間宮の刀、時代を超えて何処かで見つかったら面白いのだが。ロマンですね。

#伊能忠敬 #間宮林蔵

メモ

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イノー先生。以前アナログで描いたものをデジタルでリメイクしたもの。
先生の測量事業の第一歩は、北海道(東蝦夷地)から!ということで、測量した海岸線とハマナス、タンチョウ、トドワラっぽい道東の風景を織り交ぜてみました。こういうのをそれぞれの人物で描きたいのですよね。描き溜めたら本に出来るかな…したいな。


例の液タブで描いてみました。モニタに直書きなので板タブよりも描きやすくて良いです。
修正ややり直しがある程度効く分、細部までこだわるとキリがないというか、時間が溶けます…利点はパーツごとにレイヤー分けしておくと、後でそれぞれの色調整が可能なところですかね(ソフトはPhotoshopです)。
アナログの一発描きの思い切りの良さが無くなるのはいいのか悪いのかですが、そのままPCの前で思い立った時にぱっと描ける環境は憧れでもあったので、まあ精進します(笑)

#伊能忠敬

イラスト

2024年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

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「いい夫婦の日」ということで。
この2人を夫婦としていいのか不明だけど、出すにはいいタイミングかなと。
まみりんとアシメノコさんです。

描いたのは一昨年くらい?だけど、割と真剣に描きたかったものですね。
吉村小説を最初に読んで、後書きで交際相手のアイヌ女性の言い伝えがあったとあり(執筆当時は、信ぴょう性に欠けるので作品中には採用しなかったとある)、次に探検家髙橋大輔氏の著作を読んだのですがその辺りが詳しく書かれていたので俄然興味を惹かれました。

松浦武四郎の記録には、和人とアイヌ間の権力の不均衡や酷使、性的トラブルなど厳しい状況が記されているので、対等に親交、交際などがあったのだろうかとは思うのですが、上の2人のことを記したのもまた彼であり…しかしそこには糾弾も非難もなく非公開という形でひそやかに関係者には語り継がれたようなのを窺うと、哀しくも美しい関係性だったのかもしれないなと思ったりしています。

「蝦夷地の測量が出来たのは彼女の尽力あってのことなので、後々まで語り継いで欲しい」と、間宮が晩年に故郷の縁の人に話していたという言い伝えもある、らしい。

#間宮林蔵 #アイヌ

イラスト