トップ画像
TOP > Photo

江戸期の北方探検家で歴史創作。絵・漫画・設定・調べ物などゆるゆるっとな。


2024年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

>>17 イノー先生の刀描くの難しかったなー、反りの表現が出来なかったなーと思うも、蝦夷地測量当時って士分に取り立てられる前なので大小は差していないはずだし、あの手の御用旗もまだ掲げていなかったのではないかと思うので、これはあくまでイメージ画として見ていただきたく。

伊能忠敬の差していた刀は竹光というのは有名ですよね。金属が帯びる磁気によって羅針が狂う危険性を考慮してのことらしいですが、実際狂うかどうかはともかく、かなり細心の注意を払っていたことが伺えます。このこだわりの賜物があの大日本沿海輿地全図だったのだなと思うと、職人気質でもあったのかもなと。

間宮林蔵の方は肖像画にはっきりと大小差している姿が描かれているけど、やはり師匠にならって竹光だったのかどうか。北方謙三『林蔵の貌』では上記の伊能のエピソードを元にしてか、竹光だという設定になっている(そして肖像画のあの測量用の鎖を武器にして戦うという凄い場面が描かれる)。

間宮自身は農民の出だし大小持つのはある意味憧れだったのではないかと。フヴォストフ事件では率先して交戦を主張したり、晩年の甲冑コレクター振りを見ると、自分の役割に真面目だしそこそこ勇ましいことが好きそうだし、竹光だといざというとき戦えないだろう!と叱られそう(笑)

蝦夷地測量時にはシベチャリ川(今の静内川)をさかのぼって探索中に、舟が転覆して荷物と刀を流されてしまい、荷物は取り戻したものの刀は行方不明になってしまったという逸話も残されているようで。同行のアイヌ達にも探させたものの、結局取り返せず相当落ち込んでいたという話が残っている(松浦武四郎の記録より)。
大事なものを無くして落ち込むまみりん、その哀愁の姿が見えるようだ…竹光だったらそんなに落ち込む必要はないと思うので、刀は真剣だったに一票。

静内川に散った間宮の刀、時代を超えて何処かで見つかったら面白いのだが。ロマンですね。

#伊能忠敬 #間宮林蔵

メモ

20241203015713-admin.jpg

イノー先生。以前アナログで描いたものをデジタルでリメイクしたもの。
先生の測量事業の第一歩は、北海道(東蝦夷地)から!ということで、測量した海岸線とハマナス、タンチョウ、トドワラっぽい道東の風景を織り交ぜてみました。こういうのをそれぞれの人物で描きたいのですよね。描き溜めたら本に出来るかな…したいな。


例の液タブで描いてみました。モニタに直書きなので板タブよりも描きやすくて良いです。
修正ややり直しがある程度効く分、細部までこだわるとキリがないというか、時間が溶けます…利点はパーツごとにレイヤー分けしておくと、後でそれぞれの色調整が可能なところですかね(ソフトはPhotoshopです)。
アナログの一発描きの思い切りの良さが無くなるのはいいのか悪いのかですが、そのままPCの前で思い立った時にぱっと描ける環境は憧れでもあったので、まあ精進します(笑)

#伊能忠敬

イラスト

2024年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

20241122234117-admin.jpg
「いい夫婦の日」ということで。
この2人を夫婦としていいのか不明だけど、出すにはいいタイミングかなと。
まみりんとアシメノコさんです。

描いたのは一昨年くらい?だけど、割と真剣に描きたかったものですね。
吉村小説を最初に読んで、後書きで交際相手のアイヌ女性の言い伝えがあったとあり(執筆当時は、信ぴょう性に欠けるので作品中には採用しなかったとある)、次に探検家髙橋大輔氏の著作を読んだのですがその辺りが詳しく書かれていたので俄然興味を惹かれました。

松浦武四郎の記録には、和人とアイヌ間の権力の不均衡や酷使、性的トラブルなど厳しい状況が記されているので、対等に親交、交際などがあったのだろうかとは思うのですが、上の2人のことを記したのもまた彼であり…しかしそこには糾弾も非難もなく非公開という形でひそやかに関係者には語り継がれたようなのを窺うと、哀しくも美しい関係性だったのかもしれないなと思ったりしています。

「蝦夷地の測量が出来たのは彼女の尽力あってのことなので、後々まで語り継いで欲しい」と、間宮が晩年に故郷の縁の人に話していたという言い伝えもある、らしい。

#間宮林蔵 #アイヌ

イラスト

20241117191139-admin.jpg
>>13で一緒に載せようと思ったものの、絵の所在がわからなくて出せなかったもの。
後日発見し、最近液タブを導入したので試し描きで清書(?)してみました。元絵は鉛筆ラフ描きだったので。

嘘…わたしの年収…(以下略)


概ね描き心地には満足しています。ああこんな感じの筆致だよなあとも思う。
カラー絵も描きたいな!れきそうは色々描きたい絵もあるのだけど、残すことを前提に気合い入れるんじゃなくて思い立ったら気軽に描きたいというのがあり。慣らすためにもこっちで描いていこうと思ってます。

慣れたら他の原稿もデジ移行しようかな。ちょっと楽しみ。

#間宮林蔵 #村上島之允

イラスト

20241110020640-admin.jpg

ほんわか師弟。このお二人は実際には一緒に測量の旅へ出たことは無い(はずな)のですが、それだけに描きたくなるのですよ。相親しむこと師父の如し。いくつかの小説作品では、表向きそんな様子でも裏では腹の探り合いみたいな仄暗い関係性のように描かれていたりするので、当方としては言葉通り仲のいい師弟を見たくて。

イノー先生に書いてもらった『贈間宮倫宗序』、せっかく書いてもらったのにイノー宅に置いて蝦夷地測量に行っちゃったらしいけど、お手紙持っていくと何処かで絶対無くしちゃうから(蝦夷の探検はハードだ)、贈られた言葉を有り難くかみしめて出立したんだよ。僕はそう思ってる!

#間宮林蔵 #伊能忠敬

イラスト