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江戸期の北方探検家で歴史創作。絵・漫画・設定・調べ物などゆるゆるっとな。


No.18

>>17 イノー先生の刀描くの難しかったなー、反りの表現が出来なかったなーと思うも、蝦夷地測量当時って士分に取り立てられる前なので大小は差していないはずだし、あの手の御用旗もまだ掲げていなかったのではないかと思うので、これはあくまでイメージ画として見ていただきたく。

伊能忠敬の差していた刀は竹光というのは有名ですよね。金属が帯びる磁気によって羅針が狂う危険性を考慮してのことらしいですが、実際狂うかどうかはともかく、かなり細心の注意を払っていたことが伺えます。このこだわりの賜物があの大日本沿海輿地全図だったのだなと思うと、職人気質でもあったのかもなと。

間宮林蔵の方は肖像画にはっきりと大小差している姿が描かれているけど、やはり師匠にならって竹光だったのかどうか。北方謙三『林蔵の貌』では上記の伊能のエピソードを元にしてか、竹光だという設定になっている(そして肖像画のあの測量用の鎖を武器にして戦うという凄い場面が描かれる)。

間宮自身は農民の出だし大小持つのはある意味憧れだったのではないかと。フヴォストフ事件では率先して交戦を主張したり、晩年の甲冑コレクター振りを見ると、自分の役割に真面目だしそこそこ勇ましいことが好きそうだし、竹光だといざというとき戦えないだろう!と叱られそう(笑)

蝦夷地測量時にはシベチャリ川(今の静内川)をさかのぼって探索中に、舟が転覆して荷物と刀を流されてしまい、荷物は取り戻したものの刀は行方不明になってしまったという逸話も残されているようで。同行のアイヌ達にも探させたものの、結局取り返せず相当落ち込んでいたという話が残っている(松浦武四郎の記録より)。
大事なものを無くして落ち込むまみりん、その哀愁の姿が見えるようだ…竹光だったらそんなに落ち込む必要はないと思うので、刀は真剣だったに一票。

静内川に散った間宮の刀、時代を超えて何処かで見つかったら面白いのだが。ロマンですね。

#伊能忠敬 #間宮林蔵

メモ