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江戸期の北方探検家で歴史創作。絵・漫画・設定・調べ物などゆるゆるっとな。


No.12

今年のNHK大河『光る君へ』で、道長がまひろ(紫式部)に扇を贈る場面があり、そこには幼き日に出会った2人の姿が描かれていたという、あのシーンはグッと来たわけなのですが。
最近、源氏物語を読み返したら、親しい者同士で扇を交換したり〜という趣旨の記述が出てきて、ああこの時代はそんな雅な習慣があったのだなーとか、これがあの脚本に活かされているのかなとか、ドラマと照らし合わせても中々興味深かった。
初めて読んだのは小学生の頃(児童向けの日本の古典シリーズで)だったので、流石に完全理解出来るほどおませではなかったな…

ところで間宮の蝦夷地測量の頃、彼と交際(婚姻?)していたアシメノコというアイヌ女性の存在が伝えられているのですが、2人の間に生まれた子供を祖先とする家系の家紋(イトッパもしくはシロシと呼ぶ)が、アイヌの他家にはない扇形のものが伝えられているといわれ、これは間宮がいつも持っていた扇子をモチーフにしたということらしい。扇はアイヌの道具ではなく、和人のものであるため、その系統に和人の存在があったことの証とも言えるのだとか。

『旭川市史小話』(昭和38年発行)に扇形のイトッパのことが記され、近年では秋葉實氏(故人)により松浦武四郎の記録も精査されてその辺りの輪郭が描かれつつあるようで。アイヌ側の伝承と間宮の故郷の伝承、そして松浦の断片的な記録をつなぎ合わせると、信憑性があることなのではと言われています。

結納とか結婚式では扇子はおなじみだけど、やはりそういうことなのでしょうかね。アイヌ式の婚礼なら扇子は関係ないはずだけど。
もしや間宮が平安時代のノリでアシメノコさんに贈っていたのだとしたら、意外と風流でキザな事をやってるな?と、なんだか光源氏と被って見えて感心したり面白みがあったり、まあこれは妄想になりますね…

この辺りのプライベートエピソード、わたし、気になります!(元ネタはミリしら)

メモ