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苫小牧・ふるさと海岸
苫小牧・ふるさと海岸>>9でふるさと海岸に触れたので調べてみると、こちらもウォーキングコースとして歩きやすくなっていることがわかったため、旧苫小牧川>>33と続けて散歩してみた。>>9は有明町近辺の海だったが、ふるさと海岸はそれより東側、港寄りの高砂・汐見町地区になる。
天気も、晴天とまで行かずとも風はなく波は穏やかで、ゆったりとした散歩が出来た。遠い記憶の荒い海の風景とは違い、しかし砂浜は残されて「遊べる海」となっていた。
右側の水路は吐水口。旧苫小牧川の遊歩道終点から吐水口脇の踏み跡を抜けるとこちらに出る。ふるさと海岸の西側終点になる。
護岸ブロックに石畳の遊歩道が1kmほど、東側の駐車場まで続く。
途中に半円形のテラス状に張り出した広場(写真・遊歩道右側奥)が2ヶ所ほどある。ベンチ等も特に無い広場だが、見晴らし台のような感じだろうか。
砂浜と人工リーフ。漂着ゴミはほぼ皆無だった。
流木は申し訳程度に。
護岸ブロックに岩場のようなものを設けている。渓流のような造形を意識しているのだろうか。
砂浜では火を起こしてBBQも出来るらしいが、片付けの不備などマナーの悪さも問題となっている。
海への張り出し部分。面白そうだと思ったら…
立ち入ることが出来なかった。なんのためのエリアなのだろう…波が荒い時などはわかるのだが。
護岸ブロックの曲線が美しい。こういうブロックがあるのかとちょっと感心した、
従来型(?)の三角波消しブロックの残骸。この型もレトロで味わい深い。
まだぽつぽつとハマナスが咲いていた。
秋めく景色。
駐車場近くまで来た。このようなモザイク画が遊歩道上に点々と施されていて、行く人の目を楽しませる。
浜辺の草むらは原生花園の趣があり、これも都市部の自然の風景である。
地元にもかかわらず特に期待するものもなかった海が、知らない間に整っていて感慨深かった。そして新しい散歩コースを開拓することとなった。
以下はおまけ。
帰路につく途中の文化公園。かなり歩いて疲れかけていたので、これを見た時は「回復の泉!!」と心の中で叫んだ。すっかり気分はRPGである。
真面目にいい休憩になった。ちゃんと噴水が作動しているとは、憩いの場所の役割を果たしている。予算の問題か、または時期的なこともあるのか、設備があっても作動させ(られ)なくなる場所も多いので…
帰路中間地点で腹ごしらえ。行く先ところどころに飲食店があるのは本当に有り難いと思う。最近意識して歩くようになってからは、特にそう感じるようになった。
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#飲食 #公園 #海 #遊歩道 #花
旧苫小牧川遊歩道
旧苫小牧川遊歩道苫小牧の沼>>3や海>>9の記事を書く過程で調べ物をしていたら、そういえば旧苫小牧川が遊歩道になっていたことを思い出し、またそこからふるさと海岸に出られることも判明したため、先日ウォーキングがてら行ってみた。
王子製紙の南西、三条通の旧三条橋(廃川となったので既に橋の体ではないが)から、ふるさと海岸へ出る吐水口近辺までの全長1kmをまず歩いてみた。
このコースはかつての苫小牧川で、王子製紙の排水先だった。子供の頃、国道を通る際に橋から川の様子が見れたが、当然水質は良くなく、物心ついた頃にはすでに枯れ川になっていた。しばらくすると整地された上、石畳や外灯が取り付けられ、遊歩道に変わっていた。
このような遊歩道に興味があるため、いつか歩いてみたいとは思っていた。
旧三条橋から入り、少し進んだところ。右側の車道と並行して伸びている。
蛇行しているのはかつての川の形に忠実に整地したからだろうか。
民家が近くで種が飛ばされるのだろうか、アサガオが道端におはようございます。
橋近くでは石畳が敷かれている。高低差が川の跡らしくなってきた。
橋の下をくぐる。橋は苫小牧橋で、国道36号線(235号と重複)である。
ここを子供の頃クルマに乗せられて通る度に、川に目をやっていた。
くぐって振り返る。内部の天井には電灯が点り、大きなクモが巣を張っていた。
こういう交差する階段など、立体的な道にグッと来る。右側へ横断するためだけの通路なのだが。
真っ直ぐ石畳を進む。
石畳が切れ、未舗装路へ。
終点まであと少し。
この辺が終点になる。ここまで来ると遊歩道というより踏み跡のようだが、ベンチが設置されており、終点近くに集中して洋燈風の外灯もある。
行き当たりは海へ注ぐ吐水口だが、工場用水を浄化の上、暗渠を設けて流しているのだろうか。あるいは高砂町の浄水場の排水なのかも知れない。
苫小牧川(かつて有珠川と呼ばれていた場所)も、40年程前までは汚染が酷いヘドロ川で、小学生の頃、橋の上から見えた投棄された自転車やリヤカーのようなガラクタが黄土色に変色して何年も同じ場所にあったのを強烈に覚えているが、いつしか河川工事ですっかり綺麗に整地され、水質もかなり改善された。
街も変わっていくが、環境も良い方向に変わっていくのは喜ばしいことだ。
ふるさと海岸>>34へ出てみる。
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#橋梁 #遊歩道 #廃
元町トーチカ
元町トーチカトーチカとは、軍事施設の一つで、小型の要塞、掩体壕であり、語源はロシア語(точка)である。多くは、銃口を外に向けるために開けられた銃眼以外は壁に囲われ、兵士が内部に隠れ防御出来るコンクリート製の建造物となっている。
北海道では太平洋岸に点在し、現在も勇払や十勝、釧路、根室に残っているが、所有者が明確でなく事実上放置されたままにある。
太平洋戦争の末期、米軍は戦争の早期終結を目指すため、北海道を占領後に本州侵攻の拠点とする計画を立てていたが、気象条件によりこれらは実行されなかった。一方旧日本軍は、十勝や道東方面の防御を強化し、その沿岸にトーチカを多数配備した。
苫小牧にも勇払方面にかけて多数のトーチカが配備されたが、現在残っているのは3基程であり、緑ヶ丘公園、植苗、元町にそれぞれ現存する。しかし緑ヶ丘公園のものはほぼ埋没しており、かろうじてコンクリ製の遺構の一部が確認出来る程度である。
ここでは元町の浜近くに現存するものを取り上げる。この元町トーチカも以前のブログにコメントで情報を頂き、初めて戦跡の存在を知って2009年に訪れたものである。
住宅地から海へ向かう小道沿いに、カマボコ型の建造物が見える。
かなり古びたコンクリート製で、上部は風雨による侵食か削られている。
側面に出入り口と思われる板張りがあり、開閉は出来ず内部も確認は出来ない。
銃眼は海に向けて開けられているはずだが、その知識に乏しかったため撮り損ねてしまった。
すぐ隣には携帯電話の中継局がある。
遠く彼方には船影が見える。これがもし軍艦だったらと思うと、緊張が走る。
当時の兵士の姿に想いを馳せる。
直ぐ側の海沿いの遊歩道。ここで気軽に散歩が出来るということは幸せなことだと思う。
時の流れにより戦争を語り継ぐ人々は年々減る一方だが、せめて戦跡という形でも記憶を留めつつ、平和を祈りたい。
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#廃 #海 #遊歩道 #戦跡